第一回



今回は接戦で、1位が4句となりました。
渋川さん(長津田のシェフ)、猪熊さん(穴掘りみずののあいぼう)、秋葉さん(一丁目)、良山さんが入選されました。
おめでとうございます。

1位  005  あれこれとよくも植えたと土ぼやく(みんな育てろといわれたって)   長津田のシェフ
1位
   024  家族には高いトマトと馬鹿にされ   穴掘りみずののあいぼう
1位  039  さてここに何を植えたかぼけはじめ   一丁目 
1位  076  またくるとぽつりと一人話しかけ   良山
5位   
027  コオロギも茄子の葉陰で雨宿り   長津田のシェフ
5位   045  ストレスを畑の隅にそっとうめ   良山

 

 

001  秋野菜われ一番にと胸うち   持田

002  アブラ虫芋の葉っぱであぶらうり(被害)   777王

003  あおむしにさきをこされてくやしがり(そんなにうまかった?)   長津田のシェフ

004  愛情の深さのたけの野菜かな   持田

005  あれこれとよくも植えたと土ぼやく(みんな育てろといわれたって)   長津田のシェフ

006  会ふごとに親しさのます畑仲間   持田

007  雨不足野菜が高いざまあみろ   穴掘りみずののあいぼう

008  汗ぬぐいかよいし畑に秋の風   長津田のシェフ

009  空き畑秋が来るまで待つが良い(種まき時期待ち)   777王

010  朝摘みを背中に背負って通勤し   長津田のシェフ

 

011  雨雲よ畑の空へと手招きす   穴掘りみずののあいぼう

012  秋野菜となりの畑とせいくらべ(苗を同時に植えたもので)   一丁目

013  アスパラの青い芽を摘みア・スパラしい(アスパラ)   777王

014  言い訳を日々の追肥(こやし)に手間をかけ(忙しくてこれないものだから・・・) 長津田のシェフ

015  芋虫も夏ばてなのか白くなり   777王

016  植えた日を思い出しつつ根っ子抜く(ひ弱な苗だったのに)   長津田のシェフ

017  うらなりをいとおしみ水をやる   長津田のシェフ

018  うるわしいおとめもじかたびどろの顔   穴掘り3年

019  薀蓄を言い訳でする畑つくり(それって自慢ですよね?)   長津田のシェフ

020  お互いに一つの畑顔なじみ   持田

 

021  おいカラスとなりの畑は美味しいぞ   農民A

022  大雨に通路で発芽の浮気種(縮図)   栗山

023  雷もこれで飲めると雨降らせ   長津田のシェフ

024  家族には高いトマトと馬鹿にされ   穴掘りみずののあいぼう

025  今日は何あっという間に今日もまた(旬)   栗山

026  健康に不安ないのにベジタリアン(理屈屋)  栗山

027  コオロギも茄子の葉陰で雨宿り   長津田のシェフ

028  根菜のみえぬ楽しさ追肥ふえ   良山

029  子育ても終わりし今は畑に種   長津田のシェフ

030  ご近所もきょうもですかと当惑し   長津田のシェフ

 

031  菜園に生きるよろこび教えられ   持田

032  雑草にいつのまにか肥料やり   長津田のシェフ

033  さあ秋だサカタの種でがんばろう   ちよ

034  雑草もマルチなんだと無精者   長津田のシェフ

035  雑草を抜いてるはずが苗を抜き   長津田のシェフ

036  菜園はできちゃった婚の後始末(えっ!そうなの?)  長津田のシェフ

037  菜園の不出来まとめて種に振り   良山

038  雑草の強さに学べと苗にいい(教育者)   栗山

039  さてここに何を植えたかぼけはじめ   一丁目

040  小便も肥やしになるとビール飲み(肥やし造り)   777王

 

041  将来は自給自足だ夢は大   穴掘りみずののあいぼう

042  指導受け効果ありと肥やしまき(柔道)   777王

043  少量と植えてみる程量が増え   良山

044  時期早し抜いた里芋から芋に(早すぎ!変身)   777王

045  ストレスを畑の隅にそっとうめ   良山

046  種の山何処に蒔くのと女房言い   長津田のシェフ

047  種まいてテロ台風かあーあ飛散芽(ひさめ)   良山

048  種マニア蒔かずに眺め悦にいる   一丁目

049  種まきもインターネットで蒔けたなら   良山

050  一寸待て間引きするのはあっちだよ(新芽の叫び)   777王

 

051  地下足袋を履いてもちがう鍬さばき(アマ)   栗山

052  土起こす額に長い影落ちる(俳句チックになりました)   長津田のシェフ

053  追肥ふえ畑のカラス黒ぐろと   良山

054  角が出てさらに発芽をいとおしむ   長津田のシェフ

055  追肥やりとれるはずだよもうすこし   穴掘りみずののあいぼう

056  盗られたよ原価1000円市価100円   青虫

057  飛び出したミミズをそっとうめもどし   長津田のシェフ

058  どんな虫(やつ)住んでいるかと野菜切る(住居じゃないんだがなぁ・・・)  長津田のシェフ

059  どの畑もきっと見事に実れかし   持田

060  苗床にためらいもなし猫の道(おい!ここは畑だ!!)   長津田のシェフ

 

061  夏がすぎはや菜園の衣替え   持田

062  何よりの肥料と雨を心待ち   長津田のシェフ

063  苗え植えて苗が実少とうまく逃げ   良山

064  はた仕事言い合いながら時間(とき)わすれ   良山

065  働けばわが身は古くなるばかり(耕運機)   777王

066  初茄子もやがて支持率下降線   一丁目

067  ハタセンをよんでみたいがまだ果たせん(果たせん)  777王

068  久しぶり雨が降ったら実割れして   穴掘りみずののあいぼう

069  額より広い畑で身を伸ばす(そりゃあ猫の額よりひろいけどさ)   長津田のシェフ

070  一粒のタ高イネをまいたらトマト出来   穴掘りみずののあいぼう

 

071  人の花菜園だからと納得し(赤くなっているのは肥料が効いたんだ?)   長津田のシェフ

072  複雑な思いで蝶の舞うを見る   長津田のシェフ

073  ほほ伝う汗の一筋隠し味(本当?)   長津田のシェフ

074  盆休みトマト土産にいやがられ   穴掘りみずののあいぼう

075  本の通りにいかぬと土を責め   長津田のシェフ

076  またくるとぽつりと一人話しかけ   良山

077  ます席を狙って芽出す秋野菜(秋場所)   777王

078  また畑?どうせ畑と言われおり   一丁目

079  蒔いた種種の古さか芽がたたぬ   良山

080  間引きした青い葉っぱをしのびつつ(かわいそう)   777王

 

081  水足りて満杯になる貯水桶(必要なときはカラカラなのに)   一丁目

082  虫だらけあばたもえくぼも胃でおなじ   青虫

083  無意識にいつか爪先菜園に   持田

084  ものぐさは不耕起ですと言い訳し   一丁目

085  もう飽きたトマトばかりの夕ごはん   穴掘りみずののあいぼう

086  野菜くず季節はずれの芽生え生み(そういえばスイカの食べかす捨てたっけ)  長津田のシェフ

087  野菜より亭主畑で留守がいい   青虫

088  よくもまあ食べてくれたと葉をかざす   長津田のシェフ

089  ようやくに土になれきし秋の風   持田

090  呼び鈴にあっ野菜だと隣の子(産直宅配便)   栗山

 

091  来年は何を植えようねえ鬼よ   穴掘りみずののあいぼう

092  リストラについついスイカの肩たたき(人事部長)   栗山

093  わびながらはさみを入れる枝おとし(どれを切れば良いの!)   長津田のシェフ

094  わが野菜キロの肥料にグラムの実   農民A

095  訳知りの烏の口に黍のかす(結構いけるよ!と言ったとか?)   長津田のシェフ